KP41が直らない。あと、ここまでのまとめ
2020-12-09
Summary so far about Kernel Power 41.
前回は、P-Stateの変更でもKP41によるBSoDが直らず、GIGABYTE公式には掲載されていないがURL直打ちでダウンロードした最新BIOS F11nを入れて様子を見ることにしました。頻度は減少しましたが相変わらずクラッシュします
1日数回クラッシュしていた最初の頃よりマシになりましたが、まだ1日1回発生するかどうかの頻度でクラッシュします。
ここまでのまとめ
CPU交換前の構成
- Ryzen9 3950X
- GIGABYTE B550 AORUS ELITE
- Crucial W4U3200CM-16G
- 玄人志向 RD-RX550-E2GB/OC
- Antec EA-650
CPU交換後の構成
- Ryzen9 5950X
- GIGABYTE B550 AORUS ELITE
- Crucial W4U3200CM-16G
- 玄人志向 RD-RX550-E2GB/OC
- Antec EA-650
設定など
- BIOS設定の高速起動は
無効
(デフォルト) - チップセットドライバは
2.10.13.408
CPUがRyzen 9 3950Xから5950Xに変わっただけです。そしてこのことによりKP41によるBSoDが発生しました。
CPU交換してからKP41病が発生している
症状
- アイドル時にKernel Power 41によるBSoDが発生しPCが再起動する
- ブルースクリーン画面のエラーメッセージはWHEA_UNCORRECTABLE_ERROR
- イベントビューアのBug Check CodeとPowerButtonTimestampは
0
- アイドル状態で放置していると数時間に1度発生する
- エンコード中など負荷がかかっているときは発生しない
いわゆるRyzen5000シリーズのランダムリブート問題です。海外のフォーラムでも発生が報告されています。
- Replaced 3950X with 5950X = WHEA and reboots
- MSI Tomahawk X570 + Ryzen 5900x + Latest Bios = Any error you like
あと自作PC板のRyzenスレでもそこそこ報告されています。
対処(設定)
変更して効果がなかった設定は元に戻しています。
- GIGABYTE B550 AORUS ELITEのBIOSを
F11c
からF11d
にアップデート - Windows10 20H2を再インストール
- 電源オプションの高速スタートアップを
無効
に変更 - CPUクーラー(虎徹Mark2)のネジを締め直し
- メモリ(Crucial W4U3200CM-16G)、スロット入れ替えて差し直し
- グラボのドライバをアップデート(Adrenalin 2020
20.9.2
→20.11.1
) - 電源オプションの詳細設定
プロセッサの電源管理
の最小のプロセッサの状態
を0%から1%に変更 - 仮想メモリ無効
- superfetch無効
メモリ交換
メモリ(Crucial W4U3200CM-16G)を新しく買ったCrucial CT2K16G4DFD832Aに交換
KP41病解消のために発注したメモリと電源が届きました
構成
- Ryzen9 5950X
- GIGABYTE B550 AORUS ELITE
- Crucial CT2K16G4DFD832A
- 玄人志向 RD-RX550-E2GB/OC
- Antec EA-650
まったく改善しませんでした。
KP41直ってない
対処(設定)
- 設定の電源とスリープのパフォーマンスとエネルギーを
高パフォーマンス
から最適なパフォーマンス
に変更
電源ユニットの交換
電源ユニット(Antec EA-650)を新しく買ったCorsair CP-9020194-JPに交換
続・KP41なおってない
構成
- Ryzen9 5950X
- GIGABYTE B550 AORUS ELITE
- Crucial CT2K16G4DFD832A
- 玄人志向 RD-RX550-E2GB/OC
- Corsair CP-9020194-JP
これでも改善が見られない。
対処
- 電源ケーブルを交換
- 電源タップを交換
いつまで経ってもKP41が直らない
対処(設定)
- メモリのクロックを
3200MHz
から2933MHz
に変更 - BIOSアップデート
F11e
,F11f
,F11h
,F11i
,F11j
,F11k
- VRINロードラインキャリブレーションを
high
に変更 - SOC load-line Calibrationを
high
に変更 - Precision Boost Overdriveを
Auto
からEnable
に変更 - Global C-state Controlを
Disable
に変更 - CPUコア電圧を
Auto
からNormal
に変更 - Windows10の電源オプションを
高パフォーマンス
に変更 - GIGABYTEスレで推奨されている手順でBIOSアップデート
KP41病が解消しない
対処(設定)
P-State
を0から2に変更
P-Stateの変更で少しの改善が見られる
KP41病が直った。多分
1日数回発生していた症状が1日1回発生するかどうかの頻度に減少しました。
以降、P-State
は2に固定。Cinebenchのスコアが上がったためPrecision Boost Overdrive
はEnableに固定したまま設定を続けました。
まだ発生するので対処を続けます。
対処(設定)
- BIOSアップデート
F11m
F11m
は某フォーラムで手に入れたもので、アップデート内容はAgesa 1.1.0.0 D and fix random reboots.
とのことだったため期待大だったが改善せず。
- BIOSアップデート
F11n
GIGABYTE公式には掲載されていないがURL直打ちでダウンロードできたので更新しました。翌日GIGABYTEのページに公式に掲載されました。
DescriptionにはFix Random Reboots
は記載されていませんでしたが、AGESAコードが1.1.0.0 C
から1.1.0.0 D
に変わっていたため期待大。
しかしクラッシュが発生。ランダムリブートは改善されませんでした。
KP41なおってない
対処(様子見中)
- Curve Optimizerを
All Core
Positive
3
に変更 - P-Stateをデフォルト0に戻す
おそらくアイドル時の電圧降下に耐えられないコアがいるという見解は変わっていないのでCOの変更で様子をみようと思っています。CinebenchのスコアはEnabled
より少し下がりますがランダムリブートよりはマシです。
Precision Boost Overdrive オプションによるパフォーマンスの違い
PBO option | CinebenchR23 |
---|---|
Auto | 26972 |
Enabled | 28021 |
Advanced(CO Positive 3) | 27222 |
頼む。直ってくれぃ。